表紙へ > 中世の都市表紙へ > ヨーロッパ地中海の都市表紙へ > フランスの都市
ドイツ騎士修道会表紙へ 百年戦争表紙へ 

カレー(Calais)
1597年に描かれた鳥瞰図である。もともとはケルト人集落で10世紀頃迄はただの漁村だったが、997年にフランドル伯がここに要塞を建設した。1224年に要塞は増築されている。1346年にエドワード三世はここを手に入れるのにのべ千隻近くに及ぶ艦艇と一年の年月を費やした。その甲斐あって、百年戦争中はイギリス軍の作戦基地として、戦中戦後を通してイギリスの羊毛貿易の基地として発展した。イギリス統治下、カレーには最大で千名にも及んだイギリス唯一の常備軍が配置されていた。当初は羊毛貿易にかける関税で黒字だったのだが、羊毛が売れなくなってくると、守備隊の維持費は当時のイギリス王室支出の最大で半分から1/4にあたる額になってしまい、給料の滞納や踏み倒しが相次ぎ、幾度となく守備隊の反乱騒ぎにまで発展した。カレー防衛のためなら仕方がないと、カレーの羊毛商人達は王室に莫大な貸し付けを行っていたのだが、貸し付けに利子が重なりに重なりまくり1466年にはカレー守備隊とカレーの関税収入は借金のカタにカレーの羊毛商人組合に取られてしまった。1558年に八百名の守備隊の守るカレーに三万のフランス軍が来襲し、一週間に及ぶ攻防戦の末にカレーはフランスの手に落ちたのだった。都市の左隣にある要塞はフランスが占領した後の1560年に築かれた大砲を意識した新型要塞である。イギリス統治下には右側の町しかなかった(文:ひゃっくまん)
図は http://www.cepuckett.com/ より

カレーの位置

inserted by FC2 system