大レトラ(紀元前八−五世紀頃に制定されたスパルタの法律)

(汝立法者は)ゼウス・シュラニオスとアテナ・シュラニアとの社を設け、(新たに、地縁的な)部族を設け、(それを、更に)オーバイに分けて民衆をそこに住せしめ、アルカゲタイを含む三十名の長老たちによって長老会を設立すべし。(かくして成立せる長老会は)、時に応じて、バビュカとクナキオンとの間にて、(民衆を)民会に召集し、そこにおいて、議案を提出し、また、(議場より退きて)民会を延期・休会せしむることを得べし。市民たるものが(民会を構成し)、採決権を保有すべし。
 もし民衆が議案を曲げて決定することがあれば、長老会の全メンバーは議場から退出して、民会を解散する。

注.
「新村祐一郎著 スパルタのGreat Rhetraに関する2・3の問題−−Great Rhetraの内容の考察を中心に 西洋古典学研究12 1964年」「新村祐一郎著 「大レトラ」の追加条項について 西洋史学80 1968年」より
 「プルタルコス著 村川堅太郎編 プルタルコス英雄伝 上 筑摩書房 1987年 リュクルゴス伝」60頁を参照して一部修正。
 最後の段落は大レトラを紹介したプルタルコスによると、後に追加された条項だとされているが、現在では追加条項ではなく最初から大レトラの一部であったとする研究者も表れている。
 詳しくは、「新村祐一郎著 「大レトラ」の追加条項について 西洋史学80 1968年」。

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